イラスト・動画でわかる 
紙おむつのはかせ方

はじめてのおむつ交換は、いろいろと戸惑うことが多いかもしれません。
正しい紙おむつのはかせ方を、イラストと動画でやさしく解説します。
手順に迷ったら、いつでもこちらをご覧ください。

パンツタイプ

パンツタイプ編

介助があれば歩ける方

介助があれば立てる方・座れる方

パンツタイプにパッドを併用した場合の使用方法をご紹介します。
パッドを併用しない場合<介助があれば歩ける方>は、STEP3をとばしてください。

STEP
1

パンツタイプの準備をする
パンツタイプの内側に両手を入れて広げ、立体ギャザーをしっかり立たせます。
パンツタイプの準備をする

STEP
2

ひざの辺りまではかせる
はかせる前にウエスト部分を外側に折り曲げ、足を通しやすくします。座った状態で、片足ずつ、ひざの辺りまで足を通します。
ひざの辺りまではかせる
ひざの辺りまではかせる

<ワンポイントアドバイス>

はかせる前に、パンツタイプの前後を確認しましょう。前と後ろで形が異なり、おしり側には「うしろ」と印刷してあります。

STEP
3

パッドを内側にセットする

※パッドを併用しない場合は、STEP4へ

パッドの両端を持ち、軽く左右に引っ張り立体ギャザーを立たせます。その後、パンツタイプの立体ギャザーの内側にパッドを入れます。
パッドを内側にセットする

STEP
4

しっかりはき上げる
ひざ上まではかせた後、立ち上がってもらい、そけい部※にフィットするまではき上げます。これで完了です!
しっかりはき上げる

※下腹部のうち、足の付け根にあたる部分

パンツタイプの取り替え方

●尿の場合
尿のみの時は、下着のようにそのまま下ろすか、脇を破ってはずしてください。
尿の場合
●便の場合
便の時は、脇を破って股間部分を片手で支えながら、はずしてください。  
便の場合

パンツタイプの捨て方

使い終わった紙おむつは、汚れた部分を内側にして、小さくまるめて捨ててください。消臭・防臭機能のある袋に入れるとよいでしょう。

パンツタイプの捨て方

※廃棄の方法は、お住まいの自治体ルールに従ってください。

テープタイプ

テープタイプ編

寝て過ごす時間が多い方

テープタイプにパッドを併用した場合の使用方法をご紹介します。
女性と男性では、パッドのあて方に違いがあります。

STEP
1

テープタイプとパッドの
準備をする
テープタイプの両端を持ち、軽く左右に引っ張り立体ギャザーを立たせます。パッドも同様に立体ギャザーを立たせ、テープタイプに重ねます(パッドの広い面をおしり側に)。
テープタイプとパッドの準備をする

STEP
2

つける準備をする
身体を横向きにし、テープタイプの吸収体の端っこが、腸骨※の上になるように差し込んでセットします。このとき、テープタイプのセンターラインが背骨に合うようにします。

※腸骨:骨盤の左右に突き出している骨

つける準備をする

<ワンポイントアドバイス>

テープが付いている方をおしりの下に置きます。介護する方は、利き手で紙おむつの前側を引き上げられる位置に立つとよいでしょう。

STEP
3

パッドをあてる

仰向けになってもらい、パッドをあてていきます。

●女性の場合

パッドを「山折り」にし、吸収体を尿道口に近づけます。太ももの皮膚がパッドの内側に入らないよう、そけい部※に沿わせます。

女性の場合

●男性の場合

パッドを「谷折り」にし、吸収体を尿道口に近づけます。太ももの皮膚がパッドの内側に入らないよう、そけい部※に沿わせ、パッドを性器の形状に整えます。

男性の場合

※そけい部:下腹部のうち、足の付け根にあたる部分

STEP
4

テープタイプをお腹にあてる
パッドがずれないよう押さえたまま、テープタイプをお腹まで引き上げます。テープタイプの立体ギャザーをそけい部に沿わせ、センターラインがおへそにくるようにします。
テープタイプをお腹にあてる

STEP
5

テープをななめ付けする
下側の左右のテープをななめ上に止めます。次に、上側の左右のテープをななめ下に止めて、身体にフィットさせます。これで完了です!
テープをななめ付けする
テープタイプの捨て方

使い終わった紙おむつは、汚れた部分を内側にして、小さくまるめて捨ててください。消臭・防臭機能のある袋に入れるとよいでしょう。

テープタイプの捨て方

※廃棄の方法は、お住まいの自治体ルールに従ってください。

モレにくくする、
3つのコツ

「紙おむつの隙間からよくモレてしまう…」という方へ。
もしかすると、付け方が問題なのかもしれません。
気になるモレを軽減する、ちょっとしたコツをお届けします。

コツ
1

立体ギャザーをしっかり立てる

紙おむつの立体ギャザーは、いわば堤防のようなもの。アウターもインナーも、立体ギャザーをしっかり立たせることで、横モレ防止につながります。

※立体ギャザーの立たせ方は、「紙おむつのはかせ方」ページを参照ください。

立体ギャザーをしっかり立てる

立体ギャザーがねていると、横モレの原因に!

コツ
2

パッドは尿道口に隙間なく近づける

パッドをあてるときは、吸収体を尿道口に隙間なく近づけて。テープタイプの場合、女性は「山折り」、男性は「谷折り」にしてからパッドをあてるのがポイント。排尿と同時にすばやく吸収できれば、尿モレを防止できます。

尿道口に隙間なく近づける

パッドと尿道口の間に隙間があると、尿がすぐに吸収されず、流れていってしまいます。

コツ
3

テープタイプは「ななめ付け」で
フィットさせる

ポイントは、「下・下・上・上」の順に「ななめ付け」すること。
足まわりや体型に合わせてしっかりフィットしていれば、モレ防止につながります。

テープの付け方 
※左右は、どちらからでも可です

テープの付け方

下側の左右のテープを、ななめ上に付けて、足まわりにフィットさせます。/上側の左右のテープを、腸骨※をおおうようにななめ下に付けて、身体にフィットさせます。

パンツタイプの場合は…
パッドを整えながら、そけい部※までしっかりはき上げましょう。

そけい部

<そけい部>
下腹部のうち、足の付け根にあたる部分

パッドを整えながら、そけい部※までしっかりはき上げましょう。

そけい部

介護する方・される方、
どちらにとっても、モレから生じるストレスは大きいもの。
できるだけモレを防止できるよう、
3つのコツをぜひ心がけてみてください。