介護用防水シーツの種類と選び方

介護用防水シーツの種類と選び方

介護用の便利グッズを使うと、介護の負担が軽減できます。介護用防水シーツも、そのひとつです。就寝中の尿失禁や尿漏れ対策として役立ちますが、思いのほか種類も多いため、どれを選べばよいのか、迷ってしまうことがあります。そこで、介護用防水シーツの種類、選ぶ際のポイントをまとめてみました。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

介護用防水シーツとは

介護用防水シーツとは、尿失禁や尿漏れの心配がある要介護者が就寝する際に使うシーツで、防水や撥水の機能を備えています。この機能により、排泄物がマットレスや布団に浸透すること防ぎ、汚れから守れるというアイテムです。寝ている時に尿失禁や紙おむつからのモレがあっても、マットレスや布団を汚さずに済みます。

機能、大きさにいくつかの種類があり、要介護者の状態に応じて選ぶことができます。

介護用防水シーツの種類

介護用防水シーツの種類は、主に次の3つです。それぞれの特徴を把握しておきましょう。

防水タイプ

防水タイプでも、紙おむつの吸収体のような使い捨てタイプもありますが、ここでは繰り返し使用するタイプについて説明します。防水タイプは、内部に尿を吸収できる素材を使用し、漏れないように閉じ込めるシーツです。尿失禁があっても表面はさらっとした状態を保てるので、シーツが濡れているという不快感もありません。

裏面に防水加工が施されているので、布団やマットレスが汚れずにすむ点もポイントです。数回分の尿を吸収できるタイプもあり、失禁があってもシーツを交換せずに寝ていられる点は、要介護者にとっても介護者にとっても助かるでしょう。

防水加工の方法には、コーティング加工とラミネート加工があります。
ラミネート加工のほうが価格は高めになりますが、防水加工による通気性の悪さをカバーし、コーティング加工に比べると伸縮性がある点も、ポイントです。

表面の主な素材は、パイル地やデニム地などで、洗濯もできます。ただ、耐熱温度は製品により異なるので、日常的に乾燥機を使う場合は、耐熱温度や乾燥機使用の可否を確認するとよいでしょう。

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撥水タイプ

撥水タイプは、ポリエステルなどの生地に、水分をはじく撥水加工を施したものです。防水シーツのように裏面の加工がないため、通気性という点では優れています。

ただ、撥水加工がされていると、水分が吸収されません。すぐに交換しないと、要介護者の不快感となるだけでなく、体の重みで水分が広がったり浸透したりすることがあります。
念のため対策をしておきたい、失禁の量がそれほど多くないというときにおすすめのタイプです。なお、防水タイプ同様、洗濯ができます。

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使い捨てタイプ

使い捨てタイプは、紙や吸水素材で作られた防水シーツです。扱いやすく、交換も簡単ですが、洗うことはできません。

ただ、失禁により汚れたシーツは、洗濯をしても、シミが取り切れないこともあります。ほかの洗濯物と分けて洗わなければならない点も、手間といえば手間です。そういった面で使い捨てタイプは、衛生的といえるでしょう。

寝心地に関しては、洗えるタイプに比べると、あまりよくないようです。

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介護用防水シーツの選び方

介護用防水シーツの種類がわかったところで、選び方のポイントについて解説します。

サイズ

介護用防水シーズのサイズには、部分的に敷く小さめのサイズと、全面をカバーする大きなサイズがあります。

就寝時にはおむつをしている、失禁量がさほど多くないというときに使いやすいのは、部分タイプです。全面を覆わずにすむので、就寝時の通気性が確保され、蒸れの不快感も軽減されるでしょう。介護者にとっては、交換や洗濯が楽な点もポイントです。

ただ、寝ているときの動きが大きいと、ずれてしまう可能性があります。

失禁量の多い要介護者、就寝時によく動く要介護者には、全面タイプがおすすめです。全面を覆うので、シーツがずれて汚れるという心配もありません。

形状

形状は、シーツの端を布団やマットレスの下にはさみ込むタイプ、4隅のゴムを布団やマットレスに引っかけるタイプ、布団やマットレス全体を包み込んで使うボックスタイプがあります。

はさみ込むタイプや引っかけるタイプは、交換が簡単です。ただ、寝相によってはよれてしまうことがあります。よれ具合によっては布団やマットレスを汚してしまうこともあるでしょう。また、よれた状態は床ずれの原因にもなるので、注意したいところです。
よれの防止には、しっかりと全面を覆うボックスタイプが向いています。

素材

使い捨てシーツを除き、素材は、綿などの天然繊維と、ポリエステルなどの化学繊維に大別できます。

綿は、肌ざわりと吸水性がよく、タオル、肌着などにも使用されることの多い素材です。難点があるとすれば、洗濯をした後の乾きにくさでしょうか。

その点、ポリエステルには速乾性があります。シーツを交換する頻度が高い場合は、助かるでしょう。

綿と化学繊維の混紡素材もあります。それぞれに一長一短があるので、説明書きに目を通し、介護者、要介護者、双方にとっての使いやすさを検討してみてください。

まとめ

要介護者に尿漏れや尿失禁が見られるようになったら、介護用防水シーツを使用して、布団やマットレスを汚さないようにしましょう。ご紹介したように、防水機能、サイズ、素材など、介護用防水シーツにもさまざまなタイプがあります。要介護者の状態に合わせて選んでみてください。なお「介護のしたく。」では、介護用防水シーツも取り扱っています。各商品の特徴もわかるようになっているので、ぜひシーツ選びの参考にしてください。

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