介護の準備|これから介護を始めるなら何が必要?

介護の準備|これから介護を始めるなら何が必要?

介護を始めるにあたっては、住宅環境の整備や家族の役割分担決めなど、考えなければならないことがいろいろと出てきます。
家を改修するとなると、大がかりな工事が必要です。
スケジュール、費用の工面など、準備が欠かせません。
では、具体的にどのように準備を進めていけばよいのでしょうか。
詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

介護の準備には何が必要?

介護の準備をする前に、まず考えておかなければならないことがあります。
経済的な負担をどうするか、家族の役割分担をどうするかについてです。

介護を始める場合、まず在宅で介護するか施設に入居するかという選択をすることになります。
要介護度が低い場合は、在宅介護のケースが多いかと思いますが、いずれにしても費用がかかることは確かです。
月々に発生する費用を、誰がどの程度負担するのか決めておかないと、後々、トラブルにならないとも限りません。
家族の役割分担も同様です。
まずは、ケアマネジャーなど、外部との窓口となる人を決めておきましょう。
在宅介護の場合は、介護疲れにならないためにも、同居していない人も含めた協力体制が必要不可欠です。

介護用品・介護環境の準備

つづいて、介護用品や介護環境について確認しておきましょう。

家庭内の環境改善

在宅介護の場合、住環境の整備と改善は必要不可欠です。
まず、要介護者が生活する部屋を決めます。
1階で、トイレや洗面所の近くが便利でしょう。
家族とのコミュニケーションの取りやすさ、日当たり、風通しなども、できる範囲で考慮してみてください。

次に、日常生活のしやすさを見直します。
玄関、トイレや浴室は、手すりを設置すると安全です。
車いすを利用する場合は、門から玄関にかけてスロープを設置すると、移動にストレスがかかりません。
要介護者の状態や住宅の設計によっては、扉を引き戸にすることも検討してみましょう。
なお、段差の解消、手すりの設置、扉の交換など、介護のためのリフォームの中には、介護保険の対象となるものがあります。
何をどのようにすればよいのかわからない場合は、ケアマネジャー、リハビリ担当者などに相談することも方法です。

福祉用具

歩行が困難な場合は、歩行器や歩行補助杖、車いすなども準備します。
そのほか、要介護者の身体状況に応じて、介護ベッド、床ずれ防止用具、移動用リフトなども検討しましょう。
このような大型の用具は、レンタルでそろえることができます。
なお大型用具に関しては、自宅の廊下、階段などの寸法も測り、搬入可能かどうかをチェックすることもポイントです。

食事・栄養に関する準備

要介護者が、同居家族と同じ食事をとれれば問題はありませんが、やわらかく調理した介護食を必要とするケースもあります。
レトルトなどの市販品、宅配での食事サービスも提供されているので、どのように食事を準備し、栄養を確保するかは考えておきたいところです。
また、要介護度が進むと、これまで使っていた箸、陶器の食器、金属製のスプーンやフォークが使いにくくなります。
コップも、ストローつきが飲みやすいでしょう。
要介護者の状態を見ながら、介護に適した食器も準備してください。
なお、つい見落としがちなことに、投薬があります。
常用している薬がある場合は、飲み忘れを防ぐお薬カレンダーの利用も検討するとよいでしょう。

入浴関連用品の準備

入浴は、介護者にとっても身体的負担が大きい作業です。
要介護者の状態にもよりますが、入浴補助用具を準備しておくと、負担が軽減できます。
浴室が狭くて介護が難しい場合は、介護保険で扱っている簡易浴槽もおすすめです。
そのほか、ふくだけで体をきれいにできる清拭タオル、お湯を使わないドライシャンプーなど、便利グッズもそろえておくと、いざというときに安心でしょう。

介護に関する相談先の準備

介護も、いざ始めてみると、わからないことが次々に出てきます。
そのようなときに一人で抱え込んでしまうのは危険です。
相談先も、考えておきましょう。
相談するケアマネジャーが決まっているなら、まずは相談してみましょう。
知識も人脈もあるので、心強いサポーターになってくれます。
介護について何もわからないという場合は、地域包括支援センターが相談窓口として最適です。
市区町村の役場に併設されていることもあります。
一度、出向いておくと介護の不安も取り除かれるでしょう。
友人やご近所に介護の先輩がいる場合は、相談してみることおすすめです。
経験者のアドバイスには、心強いものがあります。

介護に必要となる費用の準備

介護に必要な費用をどこからどのように捻出するかも、準備として考えておきたいところです。
まず、要介護者の現在の資産状況や年金収入を把握し、月々の費用の目安を洗い出します。
収入が支出より多ければよいのですが、そうでない場合は、家族が負担しなければなりません。
必要な資金をどのように調達するかは、家族全員でしっかり話し合っておきましょう。

介護を受ける本人と家族の心の準備

介護は、介護する側だけで決めることではありません。
介護を受ける側の気持ちも大切です。
お互いに気持ちよく、安心して介護生活がスタートできるよう、心の準備もしておきましょう。
そのためには、ふだんから、介護についての要望、考え方などをすり合わせておくことが大切です。

まとめ

介護、特に在宅介護をする場合の準備についてお伝えしました。
環境の準備、資金の準備、心の準備など、少しずつ進めてみてください。
なお、在宅介護の場合、要介護度によっては紙おむつ、からだふき、おしりふきなどの日用品が必要となります。
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